石田空
大阪府出身。2017年『サヨナラ坂の美容院』(マイナビ出版)で紙書籍デビュー。著書に「神様のごちそう」シリーズ、『芦屋ことだま幻想譚』(共にマイナビ出版)、『縁切り神社のふしぎなご縁』 (一迅社)、『吸血鬼さんの献血バッグ』(新紀元社)、他アンソロジーにも参加。
作家からひと言
秘密を持つのは楽しいことです。だれかを好きになる、好きな人ができるっていうのは、とても楽しい秘密だと思います。
恋をすると楽しいこともあれば、つらくて悲しいこともあります。ただつらくて悲しいことをだれかに相談する場合も、人を選ばないとダメなんですよね。
話の中でも莉子たちは、恋愛相談の内容を部室ではしても、他の場所ではしていません。どこのだれが聞いていて、口をすべらせてしまうかわかりませんし、もしかすると好きな人本人に知られてしまうかもしれないからです。
恋に限らず困ったことがあれば相談は必要です。ひとりで考えるより、だれかに話を聞いてもらったほうが、案外解決できることはありますから。
ただ相談する相手や場所は選んだほうがいいです。最近はなんでもかんでもネットに書いてしまう困った子もいますが、一度ネットに書いてしまったことは消えませんから、イヤな気持ちがずっと残ってしまいますよ。そしてもしも友だちから相談された場合、どうかあまりむやみに周りに言い回らないであげてください。なんでもかんでもしゃべってしまう子と思われてしまったら、話ができなくなってしまいますから。
今回の本が出るにあたり、たくさんの人にお世話になりました。
今回機会をくれましたきずな文庫編集部のみなさん、すてきなキャラクターをたくさん書いてくださった朝香のりこさん、本当にありがとうございました。
そしてこの本を手に取ってくださったみなさん、本当にありがとうございます。
それではまたどこかでお会いできましたら幸いです。
どうぞ楽しい秘密を持てますように。
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