秋木真
静岡県生まれ、埼玉県育ち。『ゴールライン』(岩崎書店)でデビュー。主な作品に「怪盗レッド」シリーズ、「少年探偵 響」シリーズ(ともに角川つばさ文庫)、「半妖リサーチ!」シリーズ(ポプラキミノベル)、「悪魔召喚!」シリーズ(講談社青い鳥文庫)、『助手が予知できると、探偵が忙しい』(文春文庫)などがある。
作家からひと言
はじめまして。『怪盗レイヴン』を見守っている、秋木真と申します。
みなさんは、「怪盗」という存在が好きですか?
ぼくは大好きです。
ぼくが最初に出会った怪盗は、『怪盗紳士ルパン』でした。
世界中の怪盗が影響を受けたといっても過言ではない大怪盗で、神出鬼没、奇想天外――それでいて、優しくて格好いい。
小学生のころにルパンと出会って、夢中になったことを覚えています。
何十冊もあるシリーズを、時間をかけて読み切ったあの読書体験は、今でも忘れられません。
さて、みなさんは「怪盗」にもいろいろな種類があることを知っていますか?
たとえば――
美学のために怪盗をする人。
家族から怪盗の道を受け継ぐ人。
ある目的のために怪盗になる人。
もちろん、いくつかの理由が重なっていることもありますね。
『怪盗レイヴン』は、その中でも「目的のために怪盗」をします。
ある日、春香の兄が突然、行方不明になります。その行方を追う中で春香は、怪盗レイヴンという存在と、兄と共に怪盗をしていた青年・幹也に出会います。
そして春香自身も、兄を探すために怪盗レイヴンとなるのです。
春香は活動の中で、兄や幹也がなぜ怪盗レイヴンとして生きていたのか――
その意味や覚悟を、少しずつ知っていきます。
この一巻では、まだすべてが始まったばかり。兄の幸樹も謎めいたままです。
春香と幹也は、兄のもとへたどり着けるのか。そして、なぜ幸樹は姿を消したのか――
その謎を追いかけていく『怪盗レイヴン』を、みなさんにもぜひ、見守っていただけたらうれしいです。
それでは、また次の巻でお会いしましょう。
お待ちしています。
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