しき
アルファポリス第9回ファンタジー小説大賞にて「自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。」が特別賞を受賞。趣味は小説を読む事と、書く事。ただし、どちらもスローペース。
作家からひと言
皆様、こんにちは。作者のしきです。
この度は『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。1』をお手に取って下さり、ありがとうございます。
このお話は、頭はいいけれど腹黒い王太子セシルがちょっと(?)お馬鹿な婚約者のバーティアを観察する物語です。

セシル「ねぇ、腹黒いって誰のこと? まさか、私のことじゃないよね?」

ひっ! な、なんのことでしょうか? 私はただ、読者の皆様にあとがきでこの物語の紹介をしているだけで……

セシル「あとがきから読む人もいるかもしれないんだから、嘘を教えちゃダメだよ?」

別に嘘なんて言ってませんとも! 本当のことしか……

セシル「本当のこと……ねぇ。ねぇ、バーティア嬢、君はどう思う?」

バーティア「お話の内容が全然違いますわ! この物語は私、バーティアが婚約者であるセシル殿下とヒロインの仲を裂く一流の悪役令嬢として華麗に活躍するお話ですの! そして、私という最大の障害を乗り越えたお二人が真実の愛を手にするのですわ!」

セシル「……物語って人によって捉え方は色々だね」

ちょっと呆れた風を装いつつ、本当はバーティアの返答を面白がっているくせに。

セシル「彼女は私の人生に楽しみという彩りを添えてくれる大切な存在(玩具)だから、つい目がいってしまうのは仕方ないよね?」

うわっ。この子、怖っ。

バーティア「セ、セシル殿下が私のことを大切な存在って言ってくださいましたわ! 仮初めの婚約者である私へのリップサービスだということはわかってますけど、嬉しいですわ!」

セシル・しき「……」

と、とにかく、せっかくあとがきにまで来たんだから、皆様に最後に一言お願いします。

セシル「物語は見る人によって感じ方は色々だと思うけど、それぞれの楽しみ方でこの話を楽しんでくれたら嬉しいよ。よろしくね」

バーティア「えっと、えっと……。頑張って一流の悪の華になりますの! 応援してくださいませ!!」

こんな感じで進んでいくお話ですが、皆様に少しでも笑っていただけたら幸いです。
それでは、次の巻でまたお会いできることを祈ってます。

                                        しき
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